The Matcha Thread

お茶の道具の世界:茶筅 - 茶道マインドフルネスコーチMiki先生が解説
今回はお茶のお道具、特に茶筅についてお話いたします。 お茶室は五行の木火土金水の要素があらゆる形で含み成り立っていることから宇宙であるといわれます。実際お茶の時間はそれを感じることができ、だからこそ古から私たちは縦横無尽に源に繋がれるこの世界に魅かれ400年この文化が続いているのではないかと思います。 目に見える形としてお道具も然りで、お茶盌や菓子器が焼き物(土)、釜は鉄(金)など様々な素材が使われますが、最も多用されているのが竹です。茶筅に茶杓、柄杓、を初め、蓋置や花入れに使われることもあります。 竹は日本古来最も身近な植物のひとつで、成長が早く、丈夫である特質が素材として有用であるだけでなく、その空洞と節目をもって天に向かって勢いよくまっすぐしなやかに伸びる姿に生き方や在りようの理想を重ねてきた文化があります。 日用品にも活用されてきた竹がお茶の道具に多用されるのは不思議ではありませんが、お茶のお道具としてはより神聖な役割があるのではないかと思います。 竹で作られる茶筅、茶杓、柄杓はすべて手に扱い、私たちの手指の延長として、腕手と一体となって湯水を掬い、茶を汲み、茶を点てます。私たちを自然、大いなるものとつないでくれる道具に竹がつかわれていることに敬愛を感じずにはいれません。特に茶杓は亭主自らが竹を選び削り相応しい銘を付け、会のスポットライトを担う役割を持つようなこともあります。 正式には茶事茶会の度に、お迎えするお客様のため、そのお茶席のために新しいお道具をつくり、誂えます。特に竹や白木のお道具は清らかさの象徴としての意もあり一度一期に使い切るものとされています。茶室自体も本来一期のために建て、終わったら壊すほど、それくらい、一人のお客様をお迎えするとは全身全霊、命がけの心気で向かい執り行うという点で、武士たちに広まったのは理解できる気がします。 お茶の三千家の茶道具はそれぞれのお好み(型)に則り千家十職(茶碗師、塗師、指物師、金物師、袋師、一閑張細工、竹細工・柄杓師、土風炉・焼物師)、いわゆる専属ギルドにより代々作り継がれていますが、ここに茶筌師は含まれていません。 茶筌は道具の中でも消耗品といえます。その一つ一つが茶筅師により今も手作業で作られています。日本の伝統工芸の一つとして、今も日本で作られている茶筅のほぼ100%が奈良県生駒市高山町の16軒で作られています。ほぼ全国で竹が育つ日本でずっと今もここでしか作られていません。一説によると、かつてこの地にあった高山城で職を失った下級武士が茶筅を作り始めたといわれ、今でも一子相伝(家の長男にのみ伝えられる)、しかも口伝というクローズドな継承文化により守られており、作業は夜行われてきた(職人さんによっては今も)そうです。そんな同じ’し’であっても師ではなく´士’のプライドが十職入りを望まなかったのではと茶筅師の谷村丹後さんは話されています。 全てのお道具のように茶筅も相当な手間と技術で作られる芸術品でありながら、それらのお道具や同じ消耗品であるお茶やお菓子とは違って、作者や銘が付け語られることはありません。それでいて、この茶筌だけは茶道において唯一代替が効かないお道具です。お茶碗もお茶杓もお茶入れも、なければあるもので変わりがききますが、お茶を点てるのは茶筅でしかできません。 年末に谷村丹後さんにお会いし、目の前で茶筅づくりを見せていただき楽しいお話をうかがいました。どの工程もため息が出るほど美しく、第四工程の糸掛けを体験させて頂き、最後の行程、仕上げ、が施されていくその手は魔法のようで、一手ごとに茶筅が清らかに楚々生き生きと息吹を吹き込まれるようで、仕上がったそのなりの美しさはいつまでも見ていたいほどです。この芸術品が名も持たない消耗品というところに日本のはかなさへの美、移ろうものこそへの姿勢態度が象徴されているように思い、茶筅の扱いが変わりました。茶筅、何を見て、どう付き合われてますか。 次回はこの熱のまま、さらに茶筅が作られる工程、良い茶筅とは、そして茶筌の扱いについてお話しいたします。 著者: 藤﨑美紀 Miki FUJISAKI ひばな(hibana to bloom) founder, tea life facilitator/coachWebサイト: https://www.hibana-to-bloom.com/Instagram: @hibanatobloom / @mikiwisteria 大阪府出身。JAL CA時代に裏千家茶道を習い始める。ロンドン在住中に和カフェ(「Matcha」、「Cha no Ma」)の企画・運営、帰国後は海外事業部にて海外⇄日本の企画・運営に携わる。カフェ、茶の間、茶室に通じる、異なる存在が共に在ることでそれぞれのいのちがありのままに照らされ生かし合う場や関係性を探究すべくコーチング、ファシリテーションを学ぶ。 現在は「在る 在り合う」世界を今ここ私あなたから現すinterbeing をテーマに茶室やサロン、オンラインで、個人、企業向けに、茶道xマインドフルネスxコーチングのお茶会、お稽古、セッションを開いている。 続きを読む...
お茶の始め方 ー 茶道マインドフルネスコーチMiki先生が説明
お茶をお家で自分でどこからどのように始めたら、何から揃えたらいいのかわからない、というお声があると伺いました。 とてもいい質問で、あたかもどこかに正解があるようですが、これが総合芸術といわれるお茶の素晴らしいところで、おそらくどれも正解だと思います。 お気に入りのお茶碗を使いたいから京都のお土産で抹茶を頂いたから着物を着たいから日本が好きだからこの絵を見ながらお茶を飲みたいから大切な人との心通わす時間を楽しみたいからなんかとにかくかっこいいから 入り口が何であれどんな動機もお茶は包んで叶えてくれます。(そして実はその先が長いのですが。。。) 大切なのは、好き、の気持ち。なんで好きか、を突き詰めるのも個人的には好きですが、必ずしも好きに理由はなく、なんとなく、目が、身体が、心が向かう、そこに自分らしい世界が広がる種、火種があるので、それを大事に、気楽に、日常的に愛(め)で育むのにお茶はふさわしい役割を果たします。 きっかけはそれぞれ、何でもいいです。これ好き、使ってみたい、面白そう、やってみたい、の自分の気持ちを大切に日々育てましょう。 まずはお茶碗(の代わりになりそうなボウル)と、茶筅、そしてお湯があればお茶はできます。 お道具はご自分が見て触って心地よいものがよいでしょう。例えば茶筅一つでも、抹茶との相性、点てるご自分がどう感じるかを大切にされるなら、抹茶と同じ国、同じ文化で生まれた竹、その竹をよく知る職人さんが手作業で作られた茶筅は、工場で大量に作られたものとでは、お茶のおいしさも、ご自身への影響も雲泥に異なることに気づかれるでしょう。 このご自身の五感を頼りにお道具を選ばれるのが大事です。お値段が高い安いではなく、人気のもの、誰かがいいと言っていたもの、に増してその見た目、手に触れた感触、重さがご自身にとって快いか。ご自身の身体の動きが自然で心地よいか。お茶を頂くことで自然そのものであるお茶と一体化する、というお話を以前いたしましたが(→9月コラム)、そのために点前で扱うお道具とご自分の身体が一体となっていくというプロセスが必要になります。 見るもの、聴くもの、触れるもの、それら環境に私たちは影響されやすい生き物です。ならば、自分はどんな影響を受けどうなりたいのか、それは自分が何が好きかを知ること、つまりは自分を知ることです。好きな度合い、好きなものに触れる頻度がその通りの自分、自分の毎日、世界をつくります。毎日のお茶の時間はその精度を上げる格好の実験の時間にもなるでしょう。 ってそんなにいろいろいっぺんに揃えられない! 大丈夫です。日本には‘見立て‘という先人からの知恵、文化があります。炉も囲炉裏から、茶入れももとは薬壺や油壺から転用されたといわれています。最初から抹茶用のお茶碗がなくとも、カフェオレボウルで、茶杓がなくともスプーンで、釜がなくともティファールのケトルや魔法瓶で大丈夫です。始められない理由より始められる理由を見出そうと意識すると、世界はなかなか応援してくれるものです。 別の角度からも見てみましょう。 「釜一つあれば茶の湯はなるものを 数の道具を持つは愚かな」利休の教えがうたわれた利休百首にある言葉です。お湯を沸かす釜はお点前中ずっとお茶室にあり目立たないながらも意匠を持ちどっしりと亭主お客様と共に在ります。また鉄でできた釜は手入れが肝要で、それでもいずれ錆び朽ちるお茶の美学を象徴する点前道具です。それに見合う、扱えるだけの度量、在り方が茶人には求められる。それをごまかすように扱い切れないひけらかすための道具を持つのではない、という戒めです。 もう一つ利休の有名な話があります。武士や商人が競って珍しい茶道具を持ちたがった戦国時代、利休に大金を持ち込んで、ええ道具を見繕ってくれ、と言ってきた豪商に利休がただそっと送り返したのは、晒布一枚と「これで充分」という手紙でした。清浄の象徴である茶巾(茶碗を拭く晒布)さえあれば、清浄なる心身さえあれば、お茶は点てられる、ということです。 何はなくとも、お茶を点てたい、そして点てるにふさわしい自分の状態、この身体と心さえあれば。その心身を磨くのが道、茶道なのです。 だからこれは毎日の暮らしのこと。何を思い、どう生きるか。毎日いただくお茶一服、でなくてもコーヒー一杯をどんな器でどんな部屋でどんな服装で姿勢でどう淹れてどう飲むのか、何を思い、どう生きるか、全てはつながっています。 吾唯知足ー足るを知るー。必要なものはここに全てある、としたらwhy not?始めない、始められない理由はご自分の中にないのであれば他にはどこにもないです。一つの正解の型があるわけでもありません。 まずはあるもので、そして自分にとって本当に心地よい好きなもので、まずは大事な自分のために気楽に始めてみませんか。 そしてもっと知りたくなったら、ぜひお近くのWSやお稽古体験に出かけてみてくださいね。茶々舞舞も私も世界中どちらでも喜んで参ります。 著者: 藤﨑美紀 Miki FUJISAKI ひばな(hibana to bloom) founder, tea... 続きを読む...
「日本のお正月」とは?茶道マインドフルネスコーチMiki先生が解説
もちろん地域宗教により異なるものの、欧米で最も大きな年中行事、時節の一つはクリスマス、holiday seasonではないかと思います。ご家族や大切な人との関係性にとって、そして商業的な機会としても。 日本もその影響を大いに受けている昨今でありながら、伝統的に最も大きな行事、節目は間違いなく”お正月”です。 お正月をなんと訳すかも実際難しいころです。なぜなら、少なくとも3つのお正月を経て新しい年へシフトしていく意識が私含め多くの日本人にあります。そしてお茶(茶道)にとっても大切な節目でもあります。 最も一般的にいう”お正月”は新年を迎える一月、これは歳神様をお迎えする期間ということで特に1/1-7(または1/15)を指します。日本ではクリスマスにクリスマスツリーや子供や大切な人へのプレゼント、パーティーを楽しんだら、翌26日からは一斉に街にはお琴やらの雅楽が流れ、最も短く最も忙しく華やかなお正月準備(商戦も)が始まります。 多くの日本人にとって最も長い休暇期間でもあり、仕事から離れ、故郷や実家へ帰り、家族で集まり祝う伝統があります。この一年への感謝と振り返り、新しい年への誓いや志を立てる時節です。 日本各地のお寺では1月31日夜、新しい年に向けて、旧き煩悩を払うために108の鐘が鳴らされ、新年へのカウントダウンが始まります。神社では1月1日になる深夜から多くの方が初詣に出かけ、手を合わせます。各電車会社はこの期間は深夜通して増便しご利益が評判の有名な寺社界隈は大賑わいです。 年末は一年を締めるけじめの意と長寿を願ってお蕎麦をいただき、年始は台所の神様にも休んで頂けるよう、材料に一年の祈り(健康や長寿)を込めて準備した日持ちのするおせち料理やお雑煮を囲みます。 お屠蘇や大福茶を頂いたり、普段使うものを新調し新しい年をまっさらな気持ちで新年を迎えます。 お茶の世界では、お正月明け1月の初めは、初釜というお茶事が各教室やお茶室で晴れやかに開かれます。新しい年初めて釜をかけてお茶を点て分かち合えることを慶び、気持ち新たにこの一年のお稽古や毎日の志を先生や自分に誓います。 実はこの1月1日のお正月は明治以降西洋化が進み太陽暦のカレンダーが一般的になってからのもので、元来日本では太陽と月の周期を併用した太陰太陽暦による、太陽と月の高さや位置形をもとにした自然と共に生きるリズム、旧暦に長く親しんできました。旧暦でのお正月は今のカレンダーでいう2月3,4日頃(立春・節分)ー厳しい雪の中からフキノトウや水仙や、梅の花が膨らみ始める頃ーなので、お正月を初春というのはその名残からの象徴です。 もう一つの古典的なお正月として、冬至を最も大切な節目、新しい年の気に切り替わる期ととらえることもできます。天文的には冬至はもっとも夜が長く日が短い冬のピークであると同時に、陰陽五行においてピーク(盛り)は始まり(走り)でもあり、現に陰極まり底打ちこの日から日が長くなる、陽の気が増していく、一陽来復の希望に満ちる大切な節目です。古今東西、このタイミングに宿る力を活用された記録や文化が多く残っています。 このように、冬至(2025年は12月22日)、1月1日、節分(2026年は2月4日)、と三つのお正月をご紹介させて頂きました。 ここまでに節目、という言葉を多く使わせて頂きました。流れる毎日、同じようで異なりながら季節は巡る中で、日本人は節目、を大事にして生きてきました。立ち止まり、振り返り、切り替える(改善する)、その機を意識的に、そして自然界にのっとって、活かすのは先人の知恵、活用していきたいと思います。 余談ですが一説には人の人生の気が最も変わるのは、誕生日だともいわれます。ちなみに本当に余談ですが私は3月生まれなので、毎年、12月から冬至、お正月、節分、誕生日と、シフトギアを入れるチャンスをフル活用しています。加えて日本では一般的に4月が学校や会社の年度始まりなのでもう一つ節目がありそうです。皆さん、皆さんのお国、文化ではいかがでしょうか。 更にいうなれば、毎日がお正月、という気持ちで、昨日の延長ではない、毎日毎瞬を大事な瞬間であり節目として、あらたかな気持ちで生きたいと思います。心改める機会をいつもありがとうございます。 今日がカレンダー上のいつであっても、今日を含む一年があなたと大切なお一人お一人、そして生きとし生けるすべての存在にとって生き生きと健やかな瞬間に満ちていますように。   著者: 藤﨑美紀 Miki FUJISAKI ひばな(hibana to bloom) founder, tea life facilitator/coachWebサイト: https://www.hibana-to-bloom.com/Instagram: @hibanatobloom 大阪府出身。JAL... 続きを読む...
「おもてなし」とは?茶道マインドフルネスコーチMiki先生が考えるおもてなしのヒント
私流のおもてなしのヒントがあれば、というお題を頂きました。正解は人の数文化の数だけあると思いますがそれでも共通することがあると思います。 まずはお茶の世界においてのおもてなしについてみていきましょう。亭主と客の関係性を表す代表的な禅語が2つあります。 主賓歴然:亭主は亭主として、客は客としてのそれぞれ役割を全うすること(の重要性)主賓互換:亭主と客、互いに互いの想いを受け取り、相手の立場になって思いやり心配ること(の重要性) これを一言でいうと茶の湯の精神、仕組みの象徴でもある「一座建立」といえると思います。 お茶の間、場をつくるのは亭主だけの仕事ではなく、客も裏方も、さらに言えばお道具、お花のひとつひとつ、見えない風や香り含めすべてがそれぞれの役割をもって活かし合いながら一つの場をつくろうとしてなるものであるという考えです。 亭主はもちろん、会を催すことが決まった日から、準備を始めています。 本来は茶杓や茶筅はもとよりもとは茶室自体も会のためにつくり、壊すこともあったほど、当日の数時間のためのすべて、海から山から材料を取り寄せ(馳走)、茶室内外を清め、お道具を選びしつらえ、最もすべてがその数時間に生き生きとした状態でお客様を迎えられるよう毎瞬のはからいが続きます。客には客の作法、すなわちこれだけの亭主の手間や想いに気づき受け取る自身の状態や知識、経験をもって、場に座するわけで、ただ受け身にサービスを消化するconsumerではない能動的guestなわけです。 調べてみると、英語のhostも「客」を意味する「hostis」と「主人」を意味する「potis」の組み合わせたラテン語「hospes」が語源だそうで、これはguestと同じ語源だそうです。 つまり私はあなたで あなたは私(藤井風くんもgraceで歌ってますね)。互いに互いの立場想いを受け取り気を巡らせて、同じ天地の間に活かし活かされ合い交わり合うというのは、実は地球に生きる術、道のようです。 その前提で、私流おもてなしとは何か、と問われると、何を分かち合いたいか、ということに想いを馳せます。 この時に自分が相手に何かを与えるとか、何かを起こそう、してやろう、という一方通行な思いは邪魔になります。 なぜなら、自分が茶室という間の一部として在る時に、自分の気=この茶会、この場、この時間のエネルギーを司る役割、責任があります。 自分が何を感じているかは=相手が受け取ること、相手が感じること、なはずなので、このように相手よりも自分本位すぎる場合、too muchにコントロールされる、という気をその場にいる方々が受け取り、それは大概心地よいものではないはずです。 亭主側はは分かち合いたいテーマに基づくきっかけはちりばめながらも相手の感性、反応を受け取り共創する余白余裕を持ってしつらえることが大事です。 その日の相手の立場、想いに立って準備、しつらえを考え、流れをシミュレーションします。 なので、会が始まる前に自分の中では何度かその茶会は(想像上)終わっているので、会が始まるまでに9割以上のことは終わっていて、会の最中はただ流れている感覚で、目の前のお客様や点前に集中することができるのです。 と理想を言うは難し、毎回がそんなわけではなく、当然色々起こります。どんなハプニングも想定外も歓迎し活かすことができる平常心のトレーニングがお茶の修行でもあり、その点で私のお茶の場はsessionと呼んで開いています。予定調和ではない場こそ異なる互いが在って生き合ういのちそのものの営み醍醐味と思うのです。 ご一緒できたお一人お一人が、今ここに居てよかった、来てよかった、と思っていただけたらささやかながらもその会のお役目を果たせたかなと喜びます。なぜなら今ここに居るご自分を肯定祝福できることは、それにつながる過去だけでなく未来のご自分、そしてご自分につながるすべての存在への肯定と祝福につながる、その時間をご一緒できたらならそれほどありがたく嬉しいことはありません。 お一人のお茶の時間も、日々の生活も、まずご自分が何を感じているか、に意識を向けてみると、それがどんな毎日や世界を創っているかの責任と希望を感じられます。おもてなしの起点は今ここ私から、毎瞬をチャンスに精進愉しんで参りましょう。 著者: 藤﨑美紀 Miki FUJISAKI ひばな(hibana to bloom) founder, tea life... 続きを読む...
The Matcha Ritual: How This Mom of Two Balances Chaos and Calm
On a quiet Tuesday morning, Christina settles into her cozy writing nook by the window, cradling a small cup of matcha. Her journal lies open before her, ready to be... 続きを読む...
「点てる」とは?茶道マインドフルネスコーチMiki先生が解説
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Kinako Hojicha Latte Recipe (using organic hojicha AKANE)
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Earl Grey Matcha Latte Recipe (using HAYATE)
Perfect iced or hot, this fragrant matcha latte is the latte to make for black-tea lovers.  🫖 Prep: Earl Grey Syrup 2 Earl Grey tea bags 1/2 cup water 1/2... 続きを読む...
抹茶とは?茶道マインドフルネスコーチMiki先生が解説 - Part 2
👉前回の記事はこちら 前回は茶種としての抹茶についてお話しましたが、今回はその文化的歴史的側面から見ていきましょう。 起源と奈良・平安時代(710–1192) 抹茶は日本独自のものと思われがちですが、仏教や漢字と同様、中国から伝来した茶文化が起源です。遣唐使や留学僧が中国から持ち帰り、天皇に献茶した記録も残っています。当時の茶は蒸して固めた餅茶で、煎じて飲む形式。貴族や僧侶など限られた層のみが口にできる貴重品でした。 鎌倉・南北朝時代(1192–1392) 臨済宗の栄西が宋で禅宗と茶文化を学び、帰国後『喫茶養生記』を著して茶の効能を説きました。将軍源実朝にも献上された記録があります。宋から伝わった茶は、抹茶の原型である碾茶(蒸して粉砕した茶)で、茶筅を使って湯に溶かして飲まれていました。 栄西から茶の種を受けた高山寺の明恵上人は京都・栂尾に茶を植え、日本最古の茶園を築きました。ここで育てられた茶は「本茶」と呼ばれ、他の茶と区別されました。禅宗寺院を中心に茶園は全国に広がり、武士階級にも喫茶文化が浸透。南北朝時代には「闘茶」と呼ばれる茶の飲み比べも行われました。 🍃なぜ禅宗寺院で広まったのか? 厳しい自然における茶の栽培・加工・点てる・飲む のすべてが修行の一環とされ、煩悩を払う手段として効果が見いだされ推奨されたためです。 🍃茶の十徳 明恵上人が茶釜に刻ませたとされる茶の効能10か条には、加護、健康、感謝、煩悩消滅、長寿、覚醒、延命、心の浄化、神仏の加護、平静な臨終などが挙げられています。 室町~安土桃山時代(1336–1603) 足利義満や豊臣秀吉が宇治茶を庇護し、ブランド化が進みました。宇治では覆下栽培が始まり、高級な碾茶が生産されました。禅宗寺院の喫茶文化は商人にも影響を与え、村田珠光が「侘茶」を創出。武野紹鴎、千利休らが「茶の湯」を完成させ、豪商や武士に広まりました。 江戸時代(1603–1868) 茶の湯は幕府の儀礼に取り入れられ、武家社会に定着。一方、庶民には煎じ茶が普及していました。1738年、永谷宗円が「宇治製法」を確立し、鮮やかな緑色と香り高い煎茶を生み出しました。 ※つまり利休の頃の抹茶はまだ現在のような鮮やかな緑ではなく、茶色に近かったと考えられます! 近代・現代 それまでの男性中心から明治以降、女性のたしなみとして学校教育でも取り上げられ、日本での茶道人口は最盛期は500万人を超えましたが、現在は200万人以下に縮小しています。それに伴い抹茶の生産も下降気味でしたが、近年茶道以外のスイーツやラテ、海外での需要が増加し、生産量も増加、現在は京都を抜いて鹿児島が碾茶生産量1位、静岡、愛知が続きます。現在は需要に対し後継者不足で手間のかかる抹茶は日本国内でも購入制限があるほど貴重なものになっています。 結局、抹茶とは? 抹茶の最大の特徴は「茶葉をまるごと頂ける」ことではないでしょうか。そのための先人たちの技術叡智が集約されているのが抹茶です。自然の厳しさと素直さ、不変の無常の象徴としてのお茶をまるごと頂く、お茶といういのちを頂く、それはすべてとつながり一体となるということです。 この地球の緑色、この香り、舌ざわり、味わい一つ一つに、そのつながりと膨大な時間と知恵を受け取り自分の一部として浸透し活かし生きることができる。先月14日に102歳で亡くなられた裏千家の大宗匠の言葉「一盌からピースフルネスを」にある念いを想います。   著者: 藤﨑美紀 Miki FUJISAKI ひばな(hibana to bloom) founder,... 続きを読む...
抹茶とは?茶道マインドフルネスコーチMiki先生が解説 - Part 1
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How to Choose the Right Matcha for You
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茶々舞舞の始まり
原点回帰による心の癒し。 こんにちは、好栄です。私はお茶の専門家でも茶道家でもありません。しかし、お茶は、日本で育った私にとって、切っても切り離せない日常の一部です。外に出かける前にひと息落ち着かせたり、夕食の後に長い一日の疲れを癒してくれるものでした。 時は流れ、2024年のカリフォルニア。夫の開智と私は、典型的なテック系のキャリアに追われ、1日10時間+の勤務が当たり前になり、常にパソコンの画面と向き合っていました。ですが、その年に全てが止まってしまいました。夫は燃え尽きて、スタートアップの仕事を辞めました。私は家族を亡くすという辛い経験をし、私たちは前に進む力を失いかけていたのです。癒しを求めて、私は子どもの頃の思い出を振り返りながら、以前よりもゆっくりとした時間を過ごすようになりました。さらに、私たちは安らぎを求めて、少しずつ日本文化の探求を始めました。食や芸術を中心に関心を持ったものの一つが茶道です。 私も開智も日本の地方で育ちました。驚くことに、私たちが育った日本の小さな町で経験した日本文化ー素朴さ、優しさ、謙虚さ、そしてあらゆるものへの敬意・感謝ーが、茶道の作法の一つひとつに詰まっていました。 子どもの頃なんとなく触れていた日本文化を大人になって改めて知り、何か忘れかけていたものを取り戻した気がして、日本の魅力を周りと共有したい気持ちが高まりました。 この体験から生まれたのが「茶々舞舞」です。茶々舞舞は、日常の中で心を整え、自分にとって本当に大切なものと再び繋がるためのシンプルな手段です。茶々舞舞が、皆さんの日常にもやさしい時間をもたらしますように。 創設者・好栄&開智 (今年は長野に行ってきました) 続きを読む...